試写会以降、映画ファンの間で激しい議論を呼んでいるのが、原作の結末を大きく塗り替えた映画版オリジナルの衝撃的なラストシーンだ。東野圭吾の原作小説が提示した悲劇的な余韻に対し、映画版は観客の梯子を外すような戦慄の改変を敢行した。クライマックスで明かされる知られざる真相は、それまでのすべての前提を覆す。
ラスト数分間で提示される数々の伏線は、鑑賞後も消えない深い疑問と考察要素を投げかける。なぜあの人物は最後の選択をしたのか。そしてラストカットに映し出された結晶は何を意味していたのか。一度の鑑賞では到底咀嚼しきれない情報量の多さが、リピーターを劇場や配信へと駆り立てる原動力となっている。