本作の人気の広がりはテレビの枠に留まらず、後に制作された映画『砂時計』へと波及していきました。映画版は約2時間の尺の中で、二人の壮大な愛の軌跡を凝縮したダイナミックな構成が特徴です。一方で、TBSテレビ制作のドラマ版は、日常の細やかな機微や季節の移り変わりを全60話かけてじっくりと描いたからこその深い情感が漂います。
映画版のテンポの良い感動も魅力的ですが、心理描写のリアリティとキャラクターへの感情移入という点では、恋愛ヒューマンドラマとしてのテレビドラマ版に軍配を上げるファンも少なくありません。島根の四季折々の風景、とりわけ「仁摩サンドミュージアム」の大きな砂時計を象徴的に配した映像美は、連ドラならではの積み重ねによって特別な意味を持ち続けています。