試合展開を加速させるタイブレークの本格導入は、近年の野球界における最大のイノベーションと言える。ノーアウト一、二塁などの特定シチュエーションから攻撃を開始するこの仕組みは、投手陣の登板過多を防ぎ、怪我の発生率を抑制する目的で考案された。特に酷暑の中で行われる夏のアマチュア大会においては、生命を守るための不可欠な防壁となっている。
世界最高峰のメジャーリーグベースボール(MLB)に目を転じると、さらにドラスティックな改革が進む。延長10回から無死二塁で走者を置くルールが定着。大谷翔平のような規格外のスーパースターが走攻守でフル回転する現代メジャーにおいて、深夜に及ぶ15回以上の泥沼劇は選手のキャリアを脅かすリスクでしかない。MLBの決断は、世界中のリーグに波及している。