「結婚すれば落ち着いて、まじめに返済してくれるはず」という期待は、極めて危険な幻想です。借金彼氏との結婚リスクは、感情の問題にとどまらず、法制度や生活設計の面で容赦なくあなた自身を巻き込みます。
法的な原則として、結婚前の借金は名義人本人の個人債務(特有財産)であり、妻に直接の返済義務は発生しません。しかし、現実の生活では以下のような致命的な打撃を受けます。
まず、住宅ローンや自動車ローンの審査です。彼が消費者金融からの借入や延滞を重ねて「個人信用情報機関(ブラックリスト)」に事故情報が登録されている場合、彼を主債務者とする住宅ローンはまず通りません。結果として妻側の単独ローンや名義借り入れを強いられることになります。さらに危険なのが連帯保証人の危険性です。夫の借入や事業資金、あるいはアパートの契約において妻が連帯保証人になってしまうと、夫が返済不能に陥った瞬間、本人の資産や給与が差し押さえの対象となります。
また、返済が行き詰まって債務整理・自己破産の影響が出た場合、自己破産手続きを行えば借金は免責されるものの、一定期間はクレジットカードの作成や新規借入が一切不可能になります。本人の財産(持ち家や一定額以上の車・預貯金など)は処分され、生活水準の著しい低下は免れません。さらに「隠し借金」が結婚後に発覚した場合、夫婦間の信頼関係は完全に崩壊し、協議離婚において養育費の不払いリスクを背負いながらシングルマザーとして再出発を余儀なくされるケースも多発しています。