掲示板やSNS、知恵袋などで「専門学校ESPエンタテインメント やばい」と書き込まれる背景を探ると、そこにはエンタテインメント業界特有の構造的な摩擦が存在します。悪評の多くを占めているのは、「入学したのにプロになれなかった」「就職先が希望通りにならなかった」という卒業生や中退者の不満の声です。しかし、大手音楽レーベル幹部や制作プロダクション関係者への取材からは、全く異なる学校像が浮かび上がってきます。
ある大手レコーディングスタジオのチーフエンジニアは次のように語ります。「ESPの卒業生は機材の基本操作や現場での挨拶、立ち回りを叩き込まれているため、即戦力として計算しやすい。現場で重宝される人間がいる一方で、専門学校を『行けば誰かが引き上げてくれる養成所』と勘違いして入ってきた層は、早い段階で脱落していきます」。
この言葉が示す通り、評価が真っ二つに割れる最大の理由は、学校側の教育環境の密度と、入学者の主体性の落差にあります。後述するように、専門学校の入試では学力偏差値を測る筆記試験が課されないケースが大半です。そのため、「なんとなく音楽やアニメが好きだから」というモラトリアム感覚で進学した学生が、プロ養成の厳しい現実とハイレベルな実技課題に直面し、挫折した結果が「やばい」という感情的なネット上の書き込みに転化しているのが実情です。