入院治療を受ける患者やその家族にとって、治療技術と同じくらい切実な問題となるのが国立病院機構大阪医療センターの面会制限の現在の運用基準です。かつて新型コロナウイルス感染症が猛威を振るった時期の全面面会禁止という極限状態から段階的な見直しが進められ、2026年現在では一定の制限を設けつつ対面面会が運用されています。
ただし、かつてのように「誰でも自由に病棟へ出入りできる」フリーパスの状態に戻ったわけではありません。院内感染の防止と免疫力が低下した重症患者の安全確保を最優先とする観点から、現在も以下のような厳格なルールが敷かれています。
病棟での面会は、原則として主たるキーパーソンとなる近親者(配偶者、親、成人した子どもなど)に限定され、1回あたりの滞在時間は15分から30分程度、面会人数も1回につき1〜2名までと定められています。発熱や咳などの呼吸器症状がある場合の立ち入りは固く禁じられており、中学生以下の小児の面会も原則として制限されています。患者の精神的ケアと徹底した衛生管理の狭間で、現場の医療スタッフが日々綱渡りの調整を続けているのが実情です。