「バイバイ ありがとう さようなら 誰の曲」という疑問を抱いて検索するリスナーの多くは、頭の中で複数の90年代メガヒット曲がクロスオーバーしてしまっています。結論から申し上げますと、この印象的な別れのフレーズを持つ代表曲はシャ乱Qの通算7枚目シングル『ズルい女』です。
『ズルい女』の歌い出しは「Bye-Bye ありがとう さよなら 愛しい恋人よ」(作詞・作曲:つんく♂)という強烈なパンチラインから始まります。未練と強がりが交錯する男性目線の哀愁をファンキーなディスコビートに乗せたこの曲は、累計約145万枚(オリコン調べ)を売り上げる大ヒットを記録しました。
では、なぜこのフレーズを検索する際にJUDY AND MARYの『Over Drive』が同時に浮上するのでしょうか。その背景には、1995年という特異な音楽市場の空気感があります。
当時、シャ乱Qの『ズルい女』が1995年5月3日にリリースされ街頭やラジオで爆発的なオンエアを獲得していたまさにその翌月、1995年6月19日にJUDY AND MARYの『Over Drive』がリリースされました。当時テレビの歌番組や有線放送、カラオケボックスで双方が連日ヘビーローテーションされていたため、約30年が経過した現在、リスナーの記憶の中で「1995年夏を彩った突き抜ける名曲」として美しく重なり合っているのです。
また、同系統のフレーズを持つ楽曲としては、CONCONJUMPの『バイバイさよなら★ありがとう』や、NHK『みんなのうた』で昭和期から歌い継がれる名曲『ありがとう・さようなら』なども存在しますが、ポップスとしての爆発的な記憶の定着度という点において、シャ乱Qとジュディマリの2曲が圧倒的な存在感を放っています。