ふたりの出会いは、ある番組のロケ現場だった。フィリピンでの海外撮影という過酷な環境のなか、ディレクターとして現場を的確に指揮していたのが麻生氏だった。当時の野呂佳代は「スタッフや出演者への気配りが細やかで、仕事に対する姿勢がとにかく格好良かった」と振り返る。現場での信頼関係が、やがて個人的な相談を重ねるなかで深い愛情へと変化していった。
交際がスタートしてからも二人はお互いのペースを尊重し、静かに愛を育んだ。そして訪れたプロポーズの瞬間は、ドラマチックでありながらどこか二人らしい自然体なものだった。自宅でくつろいでいる普段の日常の中、麻生氏からまっすぐに伝えられた求婚の言葉。派手な演出ではなく、心から寄り添う言葉を選んだ彼に対し、彼女は涙とともに首を縦に振ったという。