原作は、真鍋昌平が小学館『週刊ビッグコミックスピリッツ』で長期連載した大ヒットコミックだ。徹底した裏社会への取材に基づいた描写は、連載当時から読者に強烈な衝撃を与えていた。タブー視されがちな闇金融のからくりや、多重債務者が陥る心理的トラップを冷徹に描き切った原作の骨格は、映像化にあたっても一切妥協されることはなかった。
その実写化に踏み切ったのがMBSテレビを中心とする制作陣だ。過激な暴力描写や救いのない結末を単なるエンタメとして消費させるのではなく、人間の業を映し出す骨太なクライムサスペンスへと昇華させた。地上波深夜枠の限界を攻め抜いた挑戦的な演出の数々が、現在のVODシーンでも全く色褪せない強靭な引力を保ち続けている。