かつて一世を風靡したグラビアアイドルという肩書き。しかし現在の今野杏南をその言葉だけで括ることは、もはや不可能に近い。彼女がレンズの前で見せる佇まいは、上質なポートレート写真そのものだ。光を計算し尽くしたスタジオワークから、ロケーションの偶発性を活かしたドキュメンタリータッチのスナップまで、いかなる文脈にも自然に溶け込む。
さらに、U-NEXTをはじめとする動画配信サービスでは、スチール撮影の裏側に密着したメイキング映像やオリジナル作品が展開され、多角的な魅力が発信されている。動態としての彼女が見せる仕草の艶やかさと、静止画としての写真が切り取る一瞬の刹那。その両方を自在に行き来する表現力は、女優や作家として培ってきた表現者としての矜持がもたらしたものだろう。