数年の時を経て、二人の運命はラノア魔法大学で再び交錯する。エリスとの突然の別れによって心に深いトラウマを負い、心身ともに傷ついていたルーデウス・グレイラット。目の前に現れたフィッツが、かつて愛した幼馴染のシルフィであることに彼はすぐには気づけなかった。
それでもシルフィは焦ることなく、先輩「フィッツ」として優しく彼によりそい続けた。彼女の献身的な温もりに触れるうちに、ルーデウスの閉ざされていた心は少しずつ氷解していく。そして洞窟での事件をきっかけに明かされた真実。素顔を晒し、溢れ出る涙とともに名前を告げた瞬間、二人の間に漂っていた数年間の途方もない空白が一気に埋まったのだった。
トラウマを克服したルーデウスとシルフィエットは結ばれ、正式に結婚を迎える。第一の妻として彼を支えることを誓った彼女の笑顔は、長きにわたる苦難を耐え抜いたからこそ輝く、至高の救いとなった。