施術における衛生管理と安全性の担保は、デザイン選び以上に重要な命題である。現在、世界的な広がりを見せるボディアート産業においては、感染症対策や滅菌処理のプロトコルが急速に標準化されつつある。米国を中心とするAlliance of Professional Tattooists(APT)などの専門家団体は、血液媒介病原体に関する厳格な衛生ガイドラインを策定し、安全な施術環境の普及を推進してきた。
日本国内においても、彫師の社会的地位や施術環境の適正化を目指す全日本タトゥー協会などの動きがあり、自主的な衛生講習や業界のルール作りが進められている。スタジオを選ぶ際は、ポートフォリオの出来栄えだけでなく、使い捨てニードルの使用、器具のオートクレーブ滅菌、作業エリアの衛生管理が徹底されているかを自分の目で確かめる冷静さが不可欠だ。