2000年代前半、日本の経済シーンとエンターテインメントシーンは大きな変革期を迎えていた。その中心にいたのが、株式会社サイバーエージェントを創業し、当時の史上最年少で東証マザーズ上場を果たした藤田晋氏である。急速に成長を続けるIT業界の旗手として、彼の動向は常にビジネス界の注目の的だった。
一方、奥菜恵さんは10代前半から芸能界の第一線で活躍。圧倒的なルックスと確かな演技力で評価を高め、世界的なヒットを記録した映画『呪怨』(2003年)など数々の話題作で主演・ヒロインを務めていた。まさに、それぞれの業界の最前線で光を放つ二人だったのだ。
二人の交際が発覚した際、周囲は驚きに包まれた。多忙を極める実業家と、多忙を極める女優。一見すると接点が薄い二人の距離を縮めたのは、共通の知人を介した会食だったとされる。直感と情熱で事業を推し進める藤田氏と、感受性豊かな奥菜さん。惹かれ合うのに時間はかからず、2004年1月、二人は多くの報道陣と関係者に祝福されながら婚姻届を提出した。