1994年のCDデビュー当時、彼が放っていた熱量は凄まじかった。アイドルとしてのキラキラ感はもちろん、どこか泥臭く泥にまみれることを恐れない姿勢が、既存のアイドル像を根本から覆していく。
裏側では、激しいバンド練習と慣れないタレント業の両立に葛藤する日々があったという。キーボードに向かう真剣な眼差しと、ひとたびステージを降りたときに見せるクシャッとした笑顔。そのギャップに心を打ち抜かれるファンが続出したのは言うまでもない。
少年から大人へと脱皮するグラデーションの時期に見せた表情の豊かさは、間違いなく彼の長いキャリアにおける貴重なハイライトだ。