かつてのナンバープレートは、運輸支局の管轄を示す無機質な行政上の表記に過ぎなかった。その常識を根底から覆したのが、地域ごとの独自性を前面に打ち出したご当地ナンバー制度である。全国各地の自治体がこぞって手を挙げ、地域の魅力を車体に載せて発信する新たな時代が到来した。
この潮流を加速させたのが、地方版図柄入りナンバープレート事業の本格展開だ。地域の特産品や名勝、スポーツチームのロゴなどが色鮮やかにあしらわれたプレートは、単なる移動手段としての自動車を「走る広告塔」へと変貌させた。
ドライバーにとっては、地元への強い愛着を行動で表現する手段となっている。同時に、過疎化や地方創生に悩む自治体にとっても、自慢の景観やブランドを全国へ広くアピールできる絶好の施策として高く評価されている。