ベトナム料理研究家として第一線で活躍する伊藤忍氏は、「ハーブの鮮度と調味料の絶妙なバランスこそが、心と体を満たす鍵」と指摘する。日本人の舌に馴染みやすいマイルドな味わいでありながら、ハーブの力強さを殺さない工夫が東京の各店で進化を遂げている。
世界的なオーストラリア系ベトナム人シェフのルーク・グエン氏も、人気ドキュメンタリー番組『ストリート・グルメを求めて: アジア編』(Netflixで配信中)などで、伝統的な路地裏グルメの奥深さを世界へ発信し続けてきた。同作が提示した「シンプルでありながら素材の旨味を最大限に引き出す手法」は、東京の料理人たちにも多大なインスピレーションを与えている。