ファッション性の高さに目を奪われがちですが、口腔内に異物を装着する以上、医療的なリスクを軽視してはいけません。歯科医師が警鐘を鳴らす主な注意点は以下の通りです。
1. 虫歯(う蝕)および歯周病の急激な進行
グリルズと歯の隙間には唾液が滞留しやすく、プラーク(歯垢)や細菌が繁殖する格好の温床となります。装着したままの飲食や長時間の連続装用は、あっという間に重度の虫歯を引き起こす原因になります。
2. 粗悪なネット通販品による金属アレルギー・歯列不正
インターネット通販等で見かける数千円の「ワンサイズ汎用グリルズ」は、土台にニッケルや真鍮などの卑金属が使われているケースが多く、口腔粘膜の炎症や金属アレルギーを引き起こす危険性があります。また、適合していない金具で強い圧力がかかり続けると、歯が動いて歯並びや噛み合わせが狂うリスクがあります。
3. 歯のエナメル質摩耗・欠け
硬い金属を無理に脱着したり噛み締めたりすることで、歯の表面を保護しているエナメル質が削れたり、ひび割れたりすることがあります。装着時の激しい運動や食事、睡眠時の着用は厳禁です。