地元・福岡での過酷な少年時代を経て、彼は芸人の道を選ぶ。同郷の幼馴染である大溝清人とコンビ「バッドボーイズ」を結成し、大手芸能事務所の吉本興業へ所属。売れるかどうかも分からないお笑い芸人としてのイバラの道を歩み始めたときも、彼女の覚悟は揺らがなかった。
上京後の生活は、想像を絶する貧困との戦いだった。四畳半のアパートで過ごす貧乏暮らしの中、成功を夢見てネタ作りに没頭する彼らを、彼女は陰で支え続けた。アルバイトに明け暮れ、明日食べるものにも困るような極限状態においても、彼女は弱音を吐くことなく笑顔で送り出したという。大溝清人との強い友情と、妻の無償の愛。その二つの支えがあったからこそ、彼は過酷なお笑い界で生き残り、全国区の知名度を獲得するに至ったのである。