中京大中京を語る上で欠かせないのが、新世代のメンバー構成と、その後の充実した進路実績です。
チームを構成する選手の出身中学を調査すると、愛知・岐阜・三重を中心とする東海地区の有力クラブチーム(愛知尾州ボーイズ、愛知知多ボーイズ、東海中央ボーイズ、名古屋富士ボーイズ、緑シニアなど)で主力を務めた選手が多数を占めています。遠方からの大規模な青田買いを行うのではなく、「中京のユニフォームを着て甲子園に行きたい」と熱望する地元のトップタレントが集結する構造が確立されています。
また、毎年プロスカウトから熱視線を浴びるドラフト候補の育成力も傑出しています。最速140キロ台後半から150キロを超える本格派投手や、走攻守に隙のないスラッガーが毎年のようにチームの軸となり、プロ志望届を提出すれば上位指名候補として名前が挙がります。
しかし、中京大中京の真の強みは「プロに行かなかった選手たちの出口戦略」にあります。高校野球界では、プロ入りを逃した選手が受け皿を見つけるのに苦労するケースも少なくありません。一方、中京大中京の選手たちは、中京大学への内部進学をはじめ、東京六大学野球連盟(早稲田・慶應・明治・法政・立教など)や東都大学野球連盟(亜細亜・青山学院・國學院など)といった大学球界の最高峰へ推薦で多数進学しています。
大学卒業後に社会人野球の名門(トヨタ自動車、JR東海、Hondaなど)へ進み、2大大会(都市対抗・日本選手権)で活躍したのちにドラフト指名を勝ち取る選手が多いのも、中京大中京出身者の大きな特徴です。