セイレーン編における最大の謎であり、物語を破滅へと導いた人魚の肉を食べた犯人は、ちいかわ達をもてなしていた「1本葉っぱの島民」でした。この島民には、頭に2本の葉っぱ(二股)が生えたかけがえのないパートナーが存在していました。
日本の古典伝承である「八百比丘尼(やおびくに)伝説」を彷彿とさせる設定として、作中における人魚の肉は「食せば不老不死の肉体を手に入れることができる禁断の霊薬」として描かれています。二股の島民は重い病や衰弱によって先が長くない状態にあり、相方を失うことに耐えられなかった葉っぱの島民が、海辺にいた無力な人魚を手にかけ、その肉を煮込んで二股の島民に食べさせ、自らも口にしたのです。
実際、作中後半では二股の島民の足元に魚の鱗のような異変が現れており、不老不死の変異が進行している描写が明確に提示されました。犯人の動機は純粋な悪意ではなく、「愛する者と永遠に離れたくない」という切実で盲目的な情愛でした。しかし、その歪んだ愛情の代償として、無関係な島民たちがセイレーンの餌食となり、島全体が地獄へと叩き落とされることになったのです。