低血糖に関するネット検索やSNS情報には、命に関わる誤解が複数潜んでいます。編集部が専門機関のデータを精査してまとめた「3大誤解」は以下の通りです。
誤解①:「チョコレートやケーキを食べればすぐ治る」
低血糖発作時に洋菓子やチョコレートを食べるのは推奨されません。これらに含まれる多量の脂質が胃からの糖吸収を遅らせるため、血糖値の回復に時間がかかり重症化を招く恐れがあります。即効性を求めるなら、純粋なブドウ糖(グルコース)または果糖ぶどう糖液糖を含む清涼飲料水がベストです。
誤解②:「糖尿病ではない健康な人は低血糖にならない」
非糖尿病患者であっても、胃切除手術後のダンピング症候群、過度なアルコール摂取後の絶食、激しい無酸素運動、インスリノーマ(膵臓の腫瘍)などの器質的疾患によって重度の低血糖を引き起こすことがあります。「自分は糖尿病ではないから無関係」という思い込みは禁物です。
誤解③:「低血糖を防ぐために常に糖分を間食し続けるべきだ」
頻繁に甘いお菓子やジュースを口にすると、インスリンの過剰分泌を招き、かえって食後の血糖急落(反応性低血糖)を悪化させる負のスパイラルに陥ります。対策は糖分の常時摂取ではなく、血糖値を乱高下させない複合炭水化物(玄米・全粒粉)やタンパク質の適切な配分です。