夕暮れ時、道具屋筋のシャッターが降り始めると、隣接する路地裏にパッと灯りがともる。近年、グルメな大人たちの間で空前のブームとなっている飲食街裏難波のスタートだ。
裏難波の居酒屋や立ち飲みバーの店主たちの多くは、昼間に千日前道具屋筋商店街で買い揃えたこだわりのお品書き用皿や調理器具を使って料理を振る舞う。道具街と飲食店街が背中合わせに密着しているからこそ、新鮮な食材と妥協のない調理器具で作られた極上の料理が手頃な価格で楽しめるのだ。プロの道具を選んだあとは、その道具が生きる現場で名物料理と冷えたビールに酔いしれる。これこそが難波を骨の髄まで楽しむ黄金ルートである。