札幌医科大学を語る上で避けて通れないのが、手厚い保護と厳しい義務が表裏一体となった地域選抜枠です。札幌医科大学道民枠倍率は例年2.5倍から3.5倍程度で推移していますが、出願要件が「北海道内の高校出身者、あるいは本人または保護者が道内に一定期間以上居住している者」に厳密に絞り込まれている点に注意が必要です。
札幌医科大学推薦入試選抜基準では、評定平均値(調査書基準)のクリアはもちろん、医師としての地域定着に対する確固たる覚悟が面接審査で厳しく問われます。大学関係者への取材によると、「単に学力が高いだけの受験生」は推薦面接で敬遠され、へき地医療や地域医療連携への理解度、論理的思考力と倫理観のバランスが合否の決定打になるといいます。
また、札幌医科大学学費奨学金制度の存在も見逃せません。道民枠の入学者には「北海道医師養成確保修学資金」などの手厚い貸与制度が整備されており、卒業後に道が指定する公立病院や過疎地の医療機関で一定期間(通常9年間)勤務することで返還が全額免除されます。経済的負担を大幅に抑えて医師免許を取得できる強力なインセンティブである一方、20代から30代前半というキャリア形成の黄金期に勤務地が拘束されるという重い責任を伴います。