この施設が持つもう一つの重要な顔が、地域のセーフティネットとしての役割だ。海抜ゼロメートル地帯を抱える江東デルタ地域において、水害や大地震に対する備えは住民にとって死活問題である。
センターは単なる文化発信地にとどまらず、災害時の指定避難所・情報拠点としての機能を高度に維持している。日頃からサークル活動や地域イベントで顔を合わせているからこそ、いざという時の共助のネットワークが自然に立ち上がる。コンクリートの頑丈さ以上に、ここで培われた住民同士の顔が見える関係性こそが、最強の防災インフラなのかもしれない。