『イケパラ』が平成カルチャーの象徴として記憶されている背景には、劇伴やタイアップ楽曲の圧倒的なパワーがありました。
オープニングを飾ったORANGE RANGEの『イケナイ太陽』は、イントロが流れた瞬間に男子校特有のエネルギーとひと夏の高揚感を爆発させる名曲です。エッジの効いたロックサウンドと遊び心あふれるリリックは、学園内で繰り広げられるドタバタ劇のオープニング映像と完璧にマッチし、CDセールスや着うた配信でメガヒットを記録しました。
一方、エンディングを締めくくった大塚愛の『PEACH』は、恋心に揺れる瑞稀の切ない心情と、夏の終わりの爽快感を象徴するサマーアンセムとなりました。本編のクライマックスからエンディングへのシームレスな導入は、視聴者の感情を極限まで高める演出手法として毎週大きな話題を呼びました。劇中で流れる楽曲を聴くだけで当時の情景が鮮明に蘇るという点において、本作は平成テレビドラマの金字塔と呼ぶにふさわしい完成度を誇っています。