映画館が存在しないという物理的な事実は、現場を訪れる一般利用者の行動パターンにどのような影響を与えているのでしょうか。大手質問サイトやSNS上に投稿された生の声、そして週末の現地調査からリアルな動態を検証しました。
ネット上の掲示板や口コミをリサーチすると、特に遠方からの来訪者や若年層のカップルによる切実な体験談が目立ちます。
「週末デートでmozoへ行き、話題の映画を観てからディナーにするつもりでした。駅に着いてから上映時間を調べたら映画館自体がないと分かり、慌てて名駅まで引き返す羽目になりました……事前のリサーチ不足を痛感しました」(20代・会社員男性)
「昔ワンダーシティにあったワーナーマイカルの感覚で子どもを連れて行ったら、跡形もなくて驚いた。結局、車で空港ウォークのミッドランドまで移動することになり、子どもの機嫌を取るのが大変でした」(30代・主婦)
こうしたトラブルが散見される一方で、地元・名古屋市西区や北区在住のリピーター層は「映画を観る日」と「mozoで過ごす日」を完全に割り切って使い分けています。現地を観察すると、mozoの利用者はファッションの買い回り、ペットショップや大型書店での滞在、充実したフードコートやレストラン街での食事に特化しており、映画という約2時間の拘束を伴う娯楽がないからこそ、モール内の回遊性と店舗利用頻度が高まるという逆転の消費行動が見て取れます。