大手クチコミサイトやSNS、知恵袋などの投稿を分析すると、「オキシ漬けを試して大失敗した」「かえって汚れが酷くなったように見える」という悲痛な叫びが散見されます。調査報道の視点からこれらオキシクリーンの失敗理由を紐解くと、共通する3つの盲点が浮かび上がります。
1点目は「濯ぎ(すすぎ)不足による黄ばみ・アルカリ焼け」です。オキシクリーンは弱アルカリ性(pH約10〜11)の性質を持ちます。生地に弱アルカリ成分が残留したまま直射日光(紫外線)に晒されると、化学反応を起こして繊維自体が黄色く変色する「アルカリ焼け」と呼ばれる現象を引き起こします。「スニーカーをオキシ漬けしたら乾いた後に黄色いシミだらけになった」というトラブルの9割はこれが原因です。オキシ漬けの後は、これでもかというほど入念に清水で濯ぐか、最終すすぎ時に小さじ1杯のクエン酸(またはお酢)を加えて中和させることが白さを守る防衛策となります。
2点目は「密閉容器による内圧上昇事故」です。オキシクリーンをお湯に溶かすと、数時間にわたって微量の酸素ガスを排出し続けます。作り置きしようとして完全密閉型のスプレーボトルやガラス瓶に保存すると、内部気圧が急激に上昇し、容器の変形や破裂を招く危険があります。公式仕様でもボトルキャップには微細なガス抜き穴が設計されており、オキシクリーンの溶液は作り置きが一切効かない使い切りが絶対原則であることを知っておく必要があります。