現役引退後、年寄・春日山を襲名した元関脇・勢は、古巣である伊勢ノ海部屋付きの親方として後進の指導に情熱を注いでいます。稽古場では自らの豊富な実戦経験をもとに、基本動作の重要性や立ち合いの駆け引きを若い力士たちへ熱心に伝授。かつて自身が師匠から受け継いだ伝統的な押し相撲と右四つの技術を丁寧に落とし込んでいます。
日本相撲協会公式の巡業やNHK大相撲中継での解説業務でも、その誠実で歯切れの良い語り口が視聴者から高く支持されています。相撲の厳しさと魅力を熟知しているからこそ語れる選手心理の洞察は深みがあり、SNSや好角家の間でも「解説が分かりやすく、力士への温かい敬意が感じられる」と評判です。
また、現役時代から角界屈指と評された歌唱力(相撲甚句)の腕前も健在であり、福祉大相撲や各種ファン感謝イベントでは美声を響かせ、伝統芸能の普及とファンサービスの架け橋として多大なる貢献を続けています。