宇多田ヒカルと米津玄師の本当の関係性|天才2人の共鳴とコラボの真相

宇多田ヒカルと米津玄師の本当の関係性|天才2人の共鳴とコラボの真相

宇多田ヒカルと米津玄師の本当の関係性|天才2人の共鳴とコラボの真相の見逃せないポイントを徹底的にカバーしました。

1998年に『Automatic』で鮮烈なデビューを果たし、R&Bのグルーヴで邦楽の歴史を塗り替えた宇多田ヒカル。そして2010年代にボカロP「ハチ」としての活動を経て、独自のオルタナティブ・ポップで頂点へ登り詰めた米津玄師。世代も出自も異なる2人ですが、その制作思想には驚くほどの共通項が存在します。

比較項目宇多田ヒカル米津玄師編集部の分析・共通点原点・制作の出自ニューヨークのスタジオ環境、洋楽R&B・ソウルインターネット(ニコニコ動画)、邦ロック・ゲーム音楽既存の芸能界・歌謡界の外側からセルフプロデュースで登場した点作詞の特徴内省的な心理描写、人間関係の距離感、母性の受容生と死の対比、喪失と救済、絵画的・文学的メタファー私小説的な「痛みの告白」を誰もが共感できる普遍的詩情へ変換する力サウンドメイク先鋭的ベースミュージック、変拍子、生楽器とシンセの融合ポリリズム、和の旋律、重層的なコーラスワーク大衆向けのキャッチーさの裏に、極めて複雑で実験的な理論を忍ばせる構築美チャート・実績アルバム『First Love』765万枚(日本記録)、国内外配信首位『Lemon』MV9億回再生突破、シングル・アルバム歴代級ミリオンフィジカル全盛期とサブスク全盛期のそれぞれで「国民的記録」を樹立

特筆すべきは、2人とも「ベッドルーム・ポップ(個人の孤独な部屋)」から出発した表現者である点です。宇多田ヒカルは活動休止を経て自らDAW(音楽制作ソフト)を操りトラックメイクの深部までコミットするスタイルを確立しました。米津玄師もまた、DTMによる一人きりの打ち込みからキャリアを築いています。巨大なプロデューサー主導ではなく、自身の内面世界と直接対峙して音を編み上げる手法こそが、2人のサウンドに共通する圧倒的な純度の源泉となっています。

橋本 菜々子
著者

橋本 菜々子

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。