挑戦の伴走者となったのが、温かみのある深みのある音色を奏でるアコースティックギターだ。過酷なロケ環境に耐えうる頑丈さと、繊細なニュアンスをしっかりと表現できる高い鳴りを兼ね備えた一本が選定された。気候の変化や湿度の違いによるネックの反りなど、トラブルが頻発する海外現地でのロケ現場において、楽器のメンテナンス体制も裏で徹底的に支えられていた。
ピックを使わずに指先で繊細なアルペジオを爪弾くスタイルから、ダイナミックなストロークまで、一器のポテンシャルを極限まで引き出したサウンドメイク。職人が手掛けた一本の木製楽器とプレイヤーの呼吸が見事にシンクロした瞬間、画面越しにもその圧倒的な響きがダイレクトに伝わっていた。