嵐のコンサートにおいて、ムービングステージやフリフラ(無線制御LEDライト)など、今や世界のライブシーンで標準となった革新的技術を次々と導入してきた松本潤。その鋭いクリエイティブの視線が後輩ジュニアへと向けられたのは、必然の流れでした。
特に象徴的だったのが、2019年の舞台『少年たち To be!』や、ジュニア内の人気グループ「美 少年」のアメリカ・ロサンゼルス遠征(二世週日本祭)、さらには同グループの単独アリーナ公演における演出サポートです。松本は多忙なスケジュールの合間を縫って稽古場に何時間も張り付き、立ち位置の数センチのズレ、歌い出しのブレス、照明と連動する視線の角度に至るまで徹底的なダメ出しを行いました。
関係者の証言によると、松本がジュニアの演出を引き受ける際に提示する条件は常に「観客が払うチケット代以上の価値を提供できるか」という一点に尽きるといいます。デビュー前のジュニアであっても、ステージに立てばプロの表現者。甘えを許さない姿勢の根本には、「未完成だからこそ、本物のステージの厳しさと歓喜を知ってほしい」という、かつて黄金期を駆け抜けた表現者ならではの情熱が脈打っています。