被害児童のノートには、当時の苦しい胸の内が書き殴られていた。「学校に行きたくない」「どうして自分だけがこんな目に遭うのか」。その文字は震えており、当時の恐怖がどれほどのものであったかを無言で訴えかけている。
保護者は異変に気づき、連絡帳や面談を通じて何度も担任教諭に相談を重ねていた。しかし、返ってきたのは「様子を見ます」「本人たちで解決できるよう見守りましょう」という、具体性を欠く形式的な回答ばかりだった。学校側がいじめ防止対策推進法に基づく「重大事態」として認識し、組織的な対応を開始したのは、児童が完全に不登校になってから実に3ヶ月以上が経過した後のことだった。