ネット上のQ&Aサイトや音楽検索アプリで長年トップクラスの問い合わせを記録し続けている「生きててよかったと叫ぶ歌」。その正体は、1989年に結成され、メンバーチェンジなしで活動を続ける4人組ロックバンド・フラワーカンパニーズ(通称:フラカン)の通算16作目のシングル『深夜高速』(2004年9月1日発売)です。
作詞・作曲を手掛けたのは、フロントマンのボーカル・鈴木圭介。楽曲構成は極めて潔く、Aメロから徐々に感情の純度を高め、サビに突入すると「生きててよかった」という言葉が怒涛のように繰り返されます。歌ネットなどの歌詞配信サービスでも長期間にわたって検索上位をキープし続けており、一度耳にすれば生涯忘れられないほどの引力を持っています。
当時、華やかなタイアップやメガヒットチャートとは一線を画すポジションにいながら、この曲の存在感は音楽関係者や現場のライブファンを中心に凄まじいスピードで口コミ拡大していきました。2004年8月に神奈川・川崎CLUB CITTA'で行われたライブでは、鈴木圭介がステージ上で顔面を強打して額から鮮血を流しながら、鬼気迫る形相で「生きててよかった」と絶叫し、フロアにいた観客全員を立ち尽くさせたという伝説のステージも公式映像として記録されています。小手先の技巧や演出を完全に排除し、生身の命を削って歌う姿そのものが、この曲の原点です。