木の幹に穴や白い粉?枯れる危険サインと内部構造から学ぶ救済術

木の幹に穴や白い粉?枯れる危険サインと内部構造から学ぶ救済術

木の幹に穴や白い粉?枯れる危険サインと内部構造から学ぶ救済術の真相について、分かりやすい解説を詳しくお届けします。

なぜ幹が傷つくと木は枯れてしまうのかを理解するには、木の幹の精緻な内部構造を知る必要があります。木の幹は外側から内側へ向かって、明確に役割分担された層構造を持っています。

最外層にある「外樹皮」は乾燥や外敵から身を守る鎧の役割を果たし、そのすぐ内側にある「師部(内樹皮)」は葉で光合成された糖分や栄養分を全身へ運ぶ通路(師管)となっています。そして、師部とさらに内側の木部との間に挟まれたごく薄い細胞層こそが形成層です。形成層の働きは極めて重要で、内側へ新しい木部を、外側へ新しい師部を作り出し続けることで、幹を年々太く成長(肥大成長)させる細胞分裂の心臓部となっています。

形成層の内側にある「木部」の外周部(辺材)は根から吸い上げた水分・ミネラルを葉へと送り届ける導管の役割を担い、中心部(心材)は細胞としての生命活動を終え、樹体を強固に支える骨格として機能しています。つまり、木が生きていくための重要器官は、幹の中心ではなく「樹皮のすぐ内側(形成層・師部・辺材)」に集中しています。幹の外周をぐるりと一周傷つけられる「環状剥皮」を受けると、木が確実に枯死するのはこのためです。

中島 亮太
著者

中島 亮太

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。