前田旺志郎の歩みを語る上で、実兄である前田航基の存在は外せない。二人は幼少期にお笑いコンビ「まえだまえだ」を結成し、大人顔負けの鋭いテンポと愛らしい掛け合いで社会現象を巻き起こした。当時は兄の航基が丸みのある体型でツッコミ、旺志郎が小さく身軽にボケを連発する対比がお茶の間に愛されていた。
月日が流れ、兄弟はそれぞれ別の角度から表現者としての階段を上がった。兄の航基も着実に個性派俳優としての地位を築く一方、弟の旺志郎はしなやかな肉体と繊細な表情筋を武器に独自のポジションを切り拓いている。二人が見せた成長の軌跡は、単なる子役の枠を超えたひとつのドラマと言える。