Q1:頭蓋内圧亢進症になると、熱は出ますか?
A1:頭蓋内圧亢進そのものによって直接高熱が出るわけではありませんが、原因疾患が「髄膜炎」や「脳炎」などの感染症である場合は高熱を伴います。また、病態が極限まで進行して間脳や視床下部(体温調節中枢)が圧迫障害を受けると、中枢性の高熱(40℃近くまで跳ね上がる熱)が出現することがあります。頭痛と発熱が同時に起きた場合は、細菌性髄膜炎などの致死的疾患を疑い直ちに受診してください。
Q2:血圧が高いだけの人でもクッシング現象になりますか?
A2:一般的な本態性高血圧症の方がクッシング現象を起こすことは基本的にありません。クッシング現象は、「極めて高い頭蓋内圧によって脳血流が途絶しかけた延髄」が発する最終的な生体防御反応です。高血圧に加えて「脈拍数が急に50回未満に落ちている(徐脈)」、さらに激しい頭痛や意識の混濁を伴っている場合が該当します。これは生命維持の代償破綻を意味する緊急サインです。
Q3:頭蓋内圧亢進症を予防する生活習慣や食べ物はありますか?
A3:頭蓋内圧亢進は脳腫瘍、脳出血、水頭症などの明確な器質的疾患によって生じるため、特定の食品やサプリメントで予防することは不可能です。ただし、背景因子となる「高血圧性脳出血」を防ぐための塩分制限や血圧管理、動脈硬化予防は極めて有効です。また、特発性頭蓋内圧亢進症(IIH:原因不明で若い肥満女性に好発する病態)においては、体重の減量が脳圧の正常化に強く寄与することが医学的に証明されています。