2026年の現代においても、柳生新陰流は全国の正統道場や保存会を通じて、厳格かつ体系的な指導が行われています。現代の道場稽古は、明治以降に竹刀防具を用いるスポーツとして発展した現代剣道とは大きく異なり、「形(かた)稽古」を中心とした緻密な身体操作の習得が基本です。
入門者が段階的に歩む伝位体系と修行の目安は、概ね以下のように確立されています。
- 初伝(参学・九箇など):基本的な足捌き、刀の操法、袋竹刀を用いた基本の形を徹底的に反復し、無理のない身体の遣い方を身につける(習得目安:1〜2年)。
- 中伝(燕飛・天狗抄):相手の動きに対する変化応変の技法を学び、間合いの攻防や「後の先(ごのせん)」の極意を体得する(習得目安:3〜5年で目録授与)。
- 奥伝(奥義・無刀取り・皆伝):真剣を用いた形稽古、心法、そして極意である無刀取りの免許へ到達する(習得目安:10〜20年以上の継続修練)。
道場生の体験談や現場の観察によると、一般的な月謝は5,000円〜10,000円程度で設定されていることが多く、怪我を防ぐ袋竹刀を用いるため、20代の若年層から60代・70代のシニア層まで幅広い層が無理なく稽古に励んでいます。