スポーツ観戦の醍醐味とは何か。それは「何が起こるか分からない」という不可予測性にある。今のプロ野球界において、最も先が読めない投手の一人が彼であることは間違いない。テレビ中継やインターネット配信の画面を開き、彼がマウンドに上がる姿を確認した瞬間、視聴者の脳内にはアドレナリンが大量に分泌される。
「今日はストライクが入る日なのか」「それとも乱調の波に飲み込まれるのか」。画面の前で固唾をのんで見守る時間は、他のどんなエンタメコンテンツよりも刺激的だ。倍速視聴が当たり前となったタイムパフォーマンス重視の時代において、彼の登板シーンだけは誰もがリアルタイムでの目撃者になりたがる。それこそが、彼が持つ稀有なスター性なのだ。