星峠の棚田を訪れる際、絶対に忘れてはならない前提があります。それは、「この場所は観光施設ではなく、地元農家が先祖代々受け継ぎ、生活の糧を得ている神聖な生産現場(私有地)である」という事実です。
写真愛好家の増加に伴い、過去にはあぜ道を踏み荒らす行為、ゴミのポイ捨て、夜間の騒音、無断駐車による農作業車(トラクター等)の通行妨害といった深刻な観光公害(オーバーツーリズム問題)が表面化しました。これを受け、十日町市や松代地域振興会では厳格なルールを策定・啓発しています。
現場で遵守すべき必須マナーは以下の通りです。
・田んぼ、あぜ道、農道への立ち入り厳禁:撮影は指定された展望台(ビューポイント)からのみ行うこと。
・三脚利用の配慮:展望スペースは限られています。場所取りのための長時間の放置や通路の占有は禁止です。
・夜間・早朝の静粛保持:周辺には民家が点在します。アイドリングの禁止、大声での会話厳禁を徹底してください。
・ドローン規制の遵守:集落上空や農地上空での無許可ドローン飛行は、落下事故防止およびプライバシー保護の観点から固く禁じられています。飛行には関係機関および土地所有者・地域協議会への事前申請・承認が必須です。
アクセスと駐車場に関しては、展望スペース付近に普通車約25台分が収容可能な無料駐車場と公衆トイレ(冬季閉鎖)が整備されています。ただし、春・秋の雲海予報が出た週末は深夜2時〜3時の時点で満車になるケースも珍しくありません。農道への路上駐車は緊急車両や農作業車の通行を完全に塞ぐため絶対に避け、満車時は時間をおいて再訪するなどの冷静な判断が求められます。