富山の朝を語る上で外せないのが、富山湾の絶品海鮮丼と氷見漁港の朝市グルメです。氷見魚市場の2階にある「魚市場食堂」では、競りの威勢の良い掛け声が響く朝6時半から、水揚げされたばかりの旬魚を豪快に盛り付けた「氷見浜丼」と、魚の旨味が凝縮された「かぶす汁(漁師の味噌汁)」が提供されます。
一方で、ガイドブックの表紙を飾る有名店だけでなく、地元民が通う隠れた名店に目を向けると、さらに奥深い食文化が見えてきます。例えば、富山市内の住宅街や路面電車沿線に点在する老舗の喫茶店や個人経営の定食屋では、500円〜700円前後という驚きの価格で、厚切りトーストにゆで卵、自家製サラダ、さらには富山県産コシヒカリのおにぎりと豚汁がセットになった「和洋折衷モーニング」が提供されています。
また、早朝から営業する市内のますのすし専門店(元祖関野屋や吉田屋などの直営店舗)を朝7時台に訪れ、「当日朝に押されたばかりのまだ温かい酢飯のますのすし」を購入するルートも、地元通の間で知られる極上の贅沢です。駅売店で馴染みのある熟成された味わいとは異なり、笹の香りがフレッシュに立ち上る朝一番のますのすしは、現地で早起きした人だけが味わえる特権といえます。