偏差値高騰の最大の起爆剤となったのは、疑いようもなく東京大学への合格実績だ。現役合格率において全国トップを争う常連となり、卒業生数に対する東大合格比率は3割を優に超える年が続く。開成の背中が見える位置まで駆け上がったこの実績こそが、受験生と保護者を強烈に惹きつける。
では、合格のボーダーラインはどこにあるのか。入試本番の得点率を見れば、合格者平均はおよそ7割前後。4教科のバランスが極めて重視される出題構成だ。突出した1科目の天才よりも、全科目で失点を最小限に抑える緻密な処理能力と、長文記述に動じない論理的思考力が合否を分ける。特に算数は、奇問こそないものの作業量が多く、計算の正確性とスピードが命運を握る。