地上波ドラマやメジャー映画において、これほど多くのセクシー女優が要所を固めるケースは極めて異例です。その背景には、企画・プロデュース・監督を務めた山口雅俊監督の徹底した演出哲学とキャスティング戦略が存在していました。
制作関係者の証言や当時のインタビュー資料によると、監督が求めたのは「既存のドラマ的な記号化された芝居」ではなく、「生身の人間が持つ剥き出しの体温や生活の匂い」でした。夜の街やアンダーグラウンドの過酷な現実を知り、カメラの前で自身の身体とプライドを晒してきたセクシー女優たちには、清純派俳優には出せない「圧倒的なリアリズムと肝の据わった度胸」が備わっていたのです。
さらに、カウカウファイナンスの事務所に配置された歴代受付嬢(西條るり、希志あいのら)は、暴力と恫喝が飛び交う殺伐とした空間に「不条理な日常感」と「脱力感」をもたらす重要な緩衝材として機能していました。彼女たちの佇まいそのものが、ウシジマワールドの持つブラックユーモアを成立させていたと言えます。