プロ入団後、田中将大は東北楽天ゴールデンイーグルスの絶対的エースとして君臨した。2013年にはシーズン24勝0敗という、前人未到かつ破られることのないであろう金字塔を打ち立て、球団初の日本一へとチームを導いた。その圧倒的なピッチングは東日本大震災からの復興を目指す東北の人々に計り知れない勇気を与えた。
一方、坂本勇人は読売ジャイアンツの象徴として輝きを放ち続けた。伝統の巨人軍において主将を務め、右打者として史上最年少での通算2000安打達成など、遊撃手としての常識を覆す打撃力と安定した守備でチームを牽引。プレッシャーのかかる東京の地で、常に看板選手であり続ける重圧を撥ね退けてきた。
パ・リーグとセ・リーグ。主戦場は分かれていたものの、日本シリーズや交流戦で二人が対峙する瞬間は、常に球界全体を巻き込む大イベントとなった。交流戦の超満員のスタジアムで、坂本のフルスイングと田中の渾身のウィニングショットが交差する光景は、ファンの記憶に深く刻み込まれている。