南海浪切ホールの中核を成すのが、本格的な多目的劇場である大ホールと、実験的な舞台や室内楽に適した小ホールです。チケット確保時や座席指定の際に最も重視すべきは、それぞれのキャパシティとフロア設計がもたらす「視界のリアルな距離感」です。
公式設計データおよび鑑賞者の声を総合すると、大ホールはプロセニアム形式を採用しており、舞台間口の広さと天井の高さが際立ちます。1階席の前方ブロック(1〜5列目付近)はアーティストの表情や息遣いが生々しく伝わる圧倒的な臨場感がある一方、ステージ全体を見渡すには6〜15列目の中央ブロックが視覚・音響ともにベストバランスと評されます。1階後方列でも十分な傾斜が確保されているため、前の人の頭で視界が完全に遮られるリスクは極めて低く設計されています。
一方、2階席・3階席のバルコニーエリアは舞台を立体的に見下ろす構造です。最前列は視界を確保する防護手すりが設置されているため、座高によってはステージ手前の床面がわずかに重なるケースが報告されています。双眼鏡(オペラグラス)を持参する場合、1階後方や2階バルコニーなら8倍〜10倍、3階席であれば10倍〜12倍の倍率を用意することで、表情の細部までクリアに捉えることが可能です。