受診者が最も気兼ねするのは「受付でどのように切り出せばいいのか」「会社指定の健診を断っても怒られないか」という心理的ハードルです。しかし、医療機関側にとって生理による尿検査の変更は毎日のように発生するルーティン業務であり、遠慮する必要は一切ありません。
健診当日の受付、または事前の問診票提出時には、曖昧に濁さず次のように明確に申告しましょう。
【受付でのスマートな伝え方テンプレート】
「本日、生理の〇日目(終わりかけで少量の出血・茶色いおりものがある状態)です。尿検査は正確な結果が出ない可能性があるため、尿検査のみ後日提出に切り替えていただくことは可能でしょうか?」
ほとんどの健診施設や人間ドックでは、以下のいずれかのリカバリー策が標準的に用意されています。
- 尿検査のみ後日持参・後日提出:当日は尿検査以外の項目(採血、胸部X線、腹部エコー等)をすべて受診し、生理が完全に終わった数日後に新しい容器で尿だけを提出する方式(期限は受診日から1週間〜2週間以内が一般的)。
- 郵送提出キットの利用:遠方の健診センター等の場合、専用の保存・郵送用スピッツが渡され、後日自宅で採尿して郵送する方式。
- 健診日程全体のリスケジュール:子宮頸がん検診や便潜血検査(大腸がん検診)も同時に重複しており、生理の影響を受ける項目が多い場合は、予約日全体を翌週以降にスライドさせる方式。
健診スタッフに対して事前に「生理中・終わりかけ」の旨をカルテに記載してもらえば、万が一当日採尿して潜血反応が出た場合でも、医師の判定コメントに「月経血混入の疑いあり」と付記され、直ちに病的なD判定とされるリスクを回避できるケースもあります。