捜査関係者への取材で判明したのは、GPSを用いた車両位置情報の詳細なトラッキングデータだ。父親の車は当日、通常の通勤・生活ルートとは明らかに異なる小道へとハンドルを切っていた。
なぜそのルートを選択したのか。停車していた約15分間、車内および周辺で何が起きていたのか。位置情報ログに記録された緯度・経度データを地図上にプロットすると、防犯カメラの死角となる山あいのアプローチ道路が浮かび上がる。警察はこの空白の時間帯に第三者の介入や予期せぬトラブルがあった可能性も視野に入れ、周辺の現地聞き込みを徹底している。