教育現場やネット上のコミュニティにおいて、一問一答に対する評価はどのように分かれているのでしょうか。受験生や現役指導者の理科一問一答ネットの反応と口コミを調査・分析すると、極めて具体的な成功要因と落とし穴が浮かび上がってきます。
大手学習掲示板やSNS上で見られる肯定的な口コミでは、「中学3年の秋まで理科の偏差値が52で停滞していたが、市販の一問一答を3周したところ、模試の用語ミスが激減し偏差値63まで跳ね上がった」「Novitaやふたば塾の無料プリントを印刷し、赤ペンで答えを書いて赤シートで隠す作業を毎日15分続けただけで、定期テストが40点台から85点に化けた」という実体験が多数寄せられています。
一方で、手痛い失敗談として目立つのが「単語を覚えたのに模試の記述で部分点すらもらえなかった」「アプリで全問正解できるようになったのに、本番のテストで漢字を間違えて大量失点した」という声です。首都圏の進学塾で教鞭を執る専任講師は、取材に対して次のように指摘しています。
「一問一答で結果が出ない生徒の典型例は、問題文のキーワードと答えの記号を単なる記号反射として覚えているケースです。たとえば『道管と師管が集まったもの=維管束』と答えるのは容易ですが、『維管束の働きは何か』『葉の表側にあるのはどちらか』と少し角度を変えて問われた途端に沈黙してしまう。暗記の深度が浅いまま周回数を誇っても、高校入試理科一問一答の実戦力には結びつきません」