永山絢斗と満島ひかりの距離が急速に縮まった最大のきっかけは、2017年に公開された映画『海辺の生と死』での本格共演でした。二人はそれ以前にも、2014年のTBS系ドラマ『ごめんね青春!』などで共演経験があり、もともと気心の知れた役者仲間という間柄でした。
しかし、作家・島尾敏雄と妻・島尾ミホの鮮烈な愛を描いた『海辺の生と死』の現場は、二人の関係を決定的に変えることになります。舞台となった鹿児島県・奄美群島の加計呂麻島(かけろまじま)での過酷なロケーション撮影において、島尾ミホをモデルとしたヒロイン・トエを演じた満島ひかりと、特攻艇隊長・朔中尉を演じた永山絢斗は、互いの魂をぶつけ合うような極限の演技を求められました。
当時の映画完成披露試写会や各種インタビューにおいて、満島ひかりは現場での永山絢斗の佇まいについて「役に真摯に向き合う姿に強く心を動かされた」という趣旨の告白を残しています。南島の自然の中で濃密な時間を共有し、役柄を通じて生と死の極限の愛を表現し合った経験が、恋愛感情へと昇華する決定打となったことは現場関係者の証言からも明らかです。