「それでも、どうしても卵かけご飯のあの喉越しが恋しい」――そんな妊婦にとっての画期的な選択肢が、低温殺菌処理を施した「殺菌液卵」や「加熱殺菌済み殻付き卵」の存在だ。業務用の製菓・製パン現場で広く普及してきた殺菌液卵だが、近年は個人向けの通販や一部の高級スーパーでも手に入るようになっている。
これらはサルモネラ属菌が完全に死滅する温度と時間で加熱処理されながらも、卵黄や卵白の液状・風味を保ったままパッケージされている。完全に熱を通した温泉卵やポーチドエッグでは満たされない「生の質感」を、衛生リスクを最小限に抑えながら楽しむことができる。我慢による過度なストレスを抱えるくらいなら、こうした先端の食品技術に頼るのが現代の賢いアプローチだ。