江戸の奇才が名乗った「画狂老人卍」の名は、現代のポップカルチャーにも鮮烈なインスピレーションを与えています。代表的な例が、大人気スマートフォン向けゲーム『Fate/Grand Order(FGO)』に登場するサーヴァント「葛飾北斎」です。
作中では、三女のお栄がメインの少女姿として描かれつつ、父である北斎本人は小さなタコの姿を借りて常に寄り添うバディキャラクターとして登場します。宝具演出「冨嶽三十六景」の圧倒的な映像美や、スキル名に「画狂老人」が採用されるなど、史実の北斎とお栄の奇妙な共同生活や絵画への執着が見事に再解釈されています。
重厚な美術史の文脈だけでなく、ゲームやアニメのエンタメ作品を通じることで、若い世代にも「画狂老人卍」という人物の破天荒な魅力が国境を越えて親しまれ続けています。